【子連れ防災・お出かけ編】防災ポーチを持ち歩くという、やさしい備え
青森県八戸市で12月8日、震度6強の地震がありました。
はじめに、
これまでの災害で被災された皆さま、
そして今も不安な日々を過ごされている方々へ、
心よりお見舞い申し上げます。
突然、当たり前の日常が変わってしまうこと。
ニュースや体験談を聞くたびに、胸がぎゅっとなります。
小さな子どもを連れての災害は、本当に不安
小さなお子さんを連れての避難や災害は、
想像するだけでも不安になりますよね。
私自身、
3.11 東日本大震災を経験し、
避難所生活のサポートや、
子どもの心のケアに関わってきました。
その経験から、
「防災は特別な人のものではない」
「子育て中だからこそ、伝えたい防災がある」
そう感じるようになり、
今では子育て講座の中にも防災の視点を盛り込んでいます。
今回は、
**年末年始でお出かけが増える今だからこそ知ってほしい
『子連れ防災・お出かけ編』**をお伝えします。
災害は怖い。でも、防災はおもしろい。
正直に言うと、
私も以前は防災がちょっと苦手でした。
- 何を準備すれば正解かわからない
- ちゃんとできていない気がする
- 考えすぎると不安になる
特に子育て中は、
毎日があっという間で、
「そのうちやろう」と後回しにしてしまいがち。
そんな時、
私の師匠でもある
国際災害レスキューナースの方から
こんな言葉をもらいました。
災害は怖い。
でも、防災はおもろいで。(大阪人)
その言葉に、
ハッとさせられました。
防災を
「命を守るための訓練」ではなく、
暮らしをちょっと工夫すること
そう捉えられた瞬間、
心がふっと軽くなったんです。
防災は、特別な日じゃなく「いつもの生活」の中に
防災というと、
大きなリュック、非常食、ヘルメット…
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切。
でも、子育て中の私にとって
一番大事だったのは
**「続けられること」**でした。
そこで始めたのが、
防災ポーチを普段から持ち歩くこと。
私が防災ポーチを持ち歩くようになった理由
子どもとお出かけしていると、
本当に予想外のことが起こりますよね。
しかも、災害は
「家にいる時」だけ起こるとは限りません。
防災リュックは準備していても、
お出かけ先で発災したら…?
そう考えた時、
何も備えがないのは心細い。
だから私は、
「災害対策」でもあり
「お出かけ中のハプニング対策」でもある
防災ポーチを持つようになりました。
✔ 急に雨が降る
✔ 走る → 転ぶ → 泣く
✔ 「お腹すいた〜!」
✔ 「今すぐおしっこ!」
こどもって、
「えっ、今ここで!?」が本当に多い(笑)
年齢が小さいほど、
「我慢」はまだ難しいですよね。
そんな時、
そっと助けてくれるのが
防災ポーチなんです。
私の防災ポーチの中身(リアル版)
私の防災ポーチは、
「災害専用」ではありません。

暮らしの延長線上にあるものだけを入れています。
- モバイルバッテリー
→ 連絡手段を守るため。
※最近はバッテリー火災も多いので、
安価すぎるものではなく、品質重視で選んでいます。 - 除菌シート
→ 断水時、手洗いが十分にできない時のために。 - 絆創膏・小さな応急セット
→ いつでも転ぶ子どもたちに備えて。 - 子ども用のおやつ・飴
→ 不安な気持ちを落ち着かせるお守り。
今回の地震でも、
ニュースを見て子どもたちはプルプル震えていました。
「大丈夫だよ」と声をかけながら、
飴をそっと口に入れると、少し安心した様子でした。 - 小さなビニール袋
→ 本当に万能。何かと役立ちます。 - 携帯トイレ
→ ダイソー商品。
我が家は車にも常備しています。 - コンパクトな雨具
→ 雨+災害は体力を一気に奪います。
冬は低体温にも注意。 - 頭痛薬
→ 強い緊張や不安で頭痛が出やすい私の必需品。
3.11の時も、発災前から頭痛がひどく動くのがつらかった経験から。 - カイロ
→ 暖を取るために。
これらを
コンパクトなポーチにまとめて持ち歩いています。
かさばらないことが、続けるコツです。

一回買ってみて使ってみる事が大事です(*‘∀‘)

スマホよりもコンパクトなレインコート

災害用ホイッスル。後ろはライトになっています。災害用ホイッスルは、普通のホイッスルよりも少しの息で吹くことができる。
年末年始は「家の外」にいる時間が長くなる
年末年始は、
帰省・旅行・初詣・買い出しなど、
家の外で過ごす時間が増えます。
もしもその時、
地震や停電、交通トラブルが起きたら…。
防災ポーチがあるだけで、
- 子どもが空腹でパニックになりにくい
- 情報収集や連絡ができる
- ちょっとしたケガにも落ち着いて対応できる
「何もできない」から
「少しはできる」へ。
この差は、
子連れの場面では本当に大きいと感じています。
子連れ防災は「子どもと一緒に育てるもの」
防災は、
親だけが頑張るものではありません。
我が家では、
こんな会話を日常の中でしています。
- このおやつは、もしもの時用だよ
- 暗くなったらどうする?
- ママがいない時はどうする?
怖がらせる言い方はしません。
「知っている」
「考えたことがある」
それだけで、
子どもの中に防災の知恵が
少しずつ育っていきます。
我が家では時々、
あえて真っ暗な部屋を体験します。
「暗くなるとこんな感じだよ」
「ここで小さな明かりをつけると安心だね」
そんな小さな防災体験を、
遊びの延長で。
完璧じゃなくていい。今日できることを一つ。
防災は、
やればやるほど終わりがなく感じるもの。
だから私は、こう思っています。
- 完璧じゃなくていい
- 今日ひとつできればいい
- 続けられる形がいちばん
防災ポーチをバッグに入れる。
それだけでも、立派な一歩です。
防災は、家族へのやさしいプレゼント
防災は、
不安を増やすためのものではありません。
安心を、少しずつ増やすためのもの。
年末年始のお出かけ前、
バッグの中に防災ポーチを
そっと忍ばせてみてください。
それはきっと、
未来の自分と、
大切な家族への
やさしいプレゼントになります。
投稿会員プロフィール

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フリーランス保育士乳幼児発達アドバイザーのひろこ先生です。
7歳5歳の男の子のママです!地域で赤ちゃんすくすくクラスと幼児クラスのぐんぐんクラスを開講しています。
子ども達の持って生まれた「生きる力」「育つ力」を引き出すサポートをしています。
また、全国を対象にオンラインママの楽校も開校し、子育て講座や、相談会などを展開しています。八戸市で子育てを楽しんでいけるような、情報をお届けしていきます!
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