ぼくもぐらきつね馬の続編の紹介です

心に寄り添う言葉たち

『きみをわすれない』

    著者、チャーリー、マッケジー


作者の チャーリー・マッケジー は、難しいことを説明するんじゃなくて、心の奥にある気持ちを短い言葉でそっと照らすのがとても上手。こころのポケットに入る言葉集みたいな作品だと感じます。

『きみをわすれない』は、やさしいイラストと短い言葉で、人とのつながりや愛情、思いやりの大切さを描いた絵本です。
子どもが読めば勇気をもらえ、大人が読めば立ち止まって自分の心を見つめ直したくなる。そんな不思議な魅力があります。

この本との出会いは、本屋さんにふらっと立ち寄った時に、私の大好きな本、[ぼくもぐらきつね馬]の、表紙に似た絵本が目に止まり手にしたことからです。

あ、続編が出たんだと、
少し緊張しながらページをめくりました。

あーっ、やっぱり、、、。
優しい絵と、味わいある文字。一文が深い言葉たち
忙しい毎日の中で、つい忘れてしまいがちな大切なことを、モグラやキツネ、馬たちの会話を通してそっと思い出させてくれる一冊です。

私が特に心に残ったのは、

という言葉でした。
誰かが悩んでいるとき、私たちはつい答えを探したり、励まそうとしたりします。でも本当に苦しいときに必要なのは、正しい答えではなく、気持ちを受け止めてもらうことなのかもしれません。

この言葉を読んで、私はおばあちゃんのことを思い出しました。
私が苦しくて涙が止まらなかったとき、祖母は理由を聞き出そうともせず、

とだけ言って、一緒に泣いてくれました。


今思えば、おばあちゃんは問題を解決してくれたわけではありません。
悩みがなくなったわけでも、状況が変わったわけでもありません。
それでも不思議と、帰る頃には少しだけ心が軽くなっていました。

おばあちゃんは
私の涙を止めようとはせず、ただ隣で一緒に泣いてくれました。あの時の温もりや声は、今でも心の奥に残っています。

おばあちゃんは
私に答えをくれた人ではありません。相手の涙や苦しさをそのまま受け止める覚悟のある優しさ。

一緒に泣くって
実はすごく勇気がいることだとおもいます。
どんな時も「あなたは一人じゃないよ」と、教えてくれた人でした。

だから私は、「ただきいてあげることかもしれないね」という言葉に深く共感したのだと思います。

おばあちゃんが私に残してくれた優しさは、今も心の中で生きています。
いつか娘が大きな壁にぶつかったとき、私もおばあちゃんのように、ただ隣にいて話を聞ける人でありたい。

本を閉じたあと、真っ先に思い浮かんだのは、おばあちゃんの顔でした。

あの日、一緒に泣いてくれたおばあちゃんとの時間は今も私の心を支えてくれています。
そして今度は私が、その暖かな優しさを娘へ手渡していきたいと思います。

   『きみをわすれない』

この本は、そんな大切なことを思い出させてくれた、私にとって感謝の一冊です。

投稿会員プロフィール

jun
jun
現役看護師ママのジュンです。
女の子二人を育て上げました。

趣味は、娘との野球観戦です。料理は苦手ながらも子どもはしっかり成長してくれました。